有限会社徳弘水産
今回ご紹介する企業動画は有限会社徳弘水産です。先日、真珠をご紹介しましたが、愛媛県は養殖生産も全国でトップクラス。その品質は自ずと磨かれていきます。徳弘水産は過去に多くの魚種を養殖してこられました。現在、なかでも真鯛にかける愛情は並々ならぬものがあります。その名も「鯛一郎(たいちろう)クン」。
井の中の蛙ではないですが、そこに携わっているとなかなか周りが見えなかったという話からインタビューはスタートしました。丹誠込めて育てられる鯛。その開発途中に自分が試食した際、自ら臭みを感じたという徳弘社長。国内マーケットが徐々に収縮していく中、単にその場を華やかにする添え物のような存在価値では無く、食べて本当にウマい!と言える鯛を作りたくて、その餌の改良を続けておられます。
もちもちした食感、臭みの無い味わい、質の良い脂肪分などの特徴は、作り手を離れた先で、その用途の変化と可能性を広げているようです。少子化や個食という変化への対応、自然との共存、更なる品質の向上など具体的な目的や目標を定めて育てられている鯛一郎クンのニーズは広がっています。私もいただきました。お刺身としゃぶしゃぶ。美味いですよ。映像では音を入れていないのですが、次代を担う徳弘吉則さんが餌をあげる際、水面に顔を近づけてつぶやく声を確かに聞きました。「おはよう!」。穏やかな日もあれば、シケた日もある。くる日もくる日も、これを続けていらっしゃるんですね。
料理人の方は包丁を入れるだけで、その違いがわかるとお聞きしました。この鯛一郎クンから新たな価値が生まれると思います。
-編集後記-
ホームページの"独り言"にも書かれていますが、天然とか養殖という言葉で左右される時代は終わりかもしれません。広義では牛や鶏、水耕栽培される野菜も養殖の時代です。現在の品質は積み重なった努力の結果と感じます。「昔はね、あの青い入れ物にたった1尾入れて各地に送ってたんですよ。それがね、本当に、本当に、少しずつ2尾になり4尾になり。本当に感謝しています。」という会話と、曇りの無い笑顔が印象的です。
実は、私は長らくサービス業で働いていました。その笑顔を維持することの難しさを知っています。それは自分の心が伴っていなかったから。徳弘社長の笑顔は忘れられないですよ。私のねじ曲がっている心をピンとさせてくれました。感謝。
[文:GLH@田原]










