木次乳業有限会社
食事をするとき、「命をいただく」という気持ちは薄れていることを感じます。食材の多くは、生きたまま食べるということが少なく、野菜でも魚でも肉でも、生きている状態を人間が止め、命をいただいています。
木次乳業は生産の一部として酪農家の理想である放牧によって牛が自由に採食できる環境を取り入れた企業のひとつです。質の高い牛乳は自然のリズムと呼応した生産サイクルを無視できません。放牧せず、冬の寒い時でも、夏の暑い時でも管理された牛舎であれば、手間が省けることもあるでしょう。放牧には手間がかかります。その手間がかかるため、工業製品のように大量に生産する事が出来ません。効率が悪いのです。
効率を高めると生産は増やせます。そうすると24時間、いつでも、どこでも美味しいものを口にできる機会は増えますが、命をいただいているという認識は薄れるはずです。それらが工業製品のように生産されていることは事実です。食べ物を単なる商品としてしか見られなくなるのも容易に想像できます。食べ物を生産する場は化学肥料や農薬を使うと効率が上がりますが、それは人間の都合と言えるかもしれません。
しかし、生きるということは食べるということ。「食べるということは命をいただく」という理解が薄れることは、自分自身、家族、社会の中で命に対する理解が薄れているとも考えられます。木次乳業は命ある健全な食材を重視し、自然と共に生きることをメッセージする企業です。そのようなメッセージを完璧に尽くすことはできませんが、自分たちができることからはじめています。










